製造:フルオロ・シール社(米)
フルオロ・シール社(米)が独自開発した特殊酸化ガスによる表面処理技術は、高分子量ポリエチレン粒子・超高分子量ポリエチレン粒子・ポリエチレン繊維(PEF)・アラミド繊維(Kevlar)に、カルボキシル基(-COOH)や水酸基(-OH)を導入することに成功しました。
これにより、各樹脂への相溶性・分散性を劇的に改善させるだけでなく、表面摩擦係数の低減、耐摩耗性の向上、接着性の改善、防錆性能の付与などの特徴を付与することができます。
特殊酸化ガスにより表面処理されたインヘンス粒子及びインヘンス繊維には、以下のラインナップがあります。
インヘンスHD-1000シリーズ
- インヘンスHD-1035:平均粒子径/300μm
- インヘンスHD-1800:平均粒子径/20μm
インヘンスUH-1000シリーズ
- インヘンスUH-1045:平均粒子径/300μm
- インヘンスUH-1080:平均粒子径/125μm
- インヘンスUH-1150:平均粒子径/69μm
- インヘンスUH-1250:平均粒子径/53μm
- インヘンスUH-1500:平均粒子径/45μm
- インヘンスUH-1700:平均粒子径/38μm
- インヘンスUH-1750:平均粒子径/20μm
- インヘンスUH-1900:平均粒子径/10μm
インヘンス TI-9113
炭化チタン(TiC)は、ダイヤモンドの次に硬い材料として知られています。『インヘンスTi-9113』は、活性化された超高分子量PE粒子表面に炭化チタン粒子(粒子径1-2μm)を化学的に結合した、いわゆる炭化チタン・ポリマーアロイとなっております。
この粒子の平均粒子径は63μmで、比重は3.65です。表面が硬い炭化チタンで被覆されているため、これを添加した樹脂は非常に優れた耐摩耗性を示します。
フルオロ・シール社では、カスタマーサービスとして未処理の炭化チタン粒子(Ti-9000)や表面処理した炭化チタン粒子(Ti-9100)も供給しております。
インヘンス PEF
ウレタン・エポキシ・ポリエステル(BMC・SMC)樹脂などに添加し、補強コンポジットとして使用できます。
表面張力 | 55+dynes/cm |
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比重 | 0.915-0.965 |
繊維径 | 20μm |
繊維長 | 1.8-2.3mm |
表面積 | 8㎡ |
ウレタン・エポキシ・ポリエステル(BMC・SMC)樹脂などに添加し、補強コンポジットとして使用できます。
表面張力 | 55+dynes/cm |
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比重 | 1.44 |
繊維径 | 12μm |
平均繊維長 | 0.8mm |
インヘンスSi-8000シリーズ
インヘンスSi-8000シリーズは炭化ケイ素粒子表面に接着性を付与するために表面処理を施した粒子です。エポキシ・ポリウレア・ポリウレタンなどに添加することで、優れた耐摩耗性を付与することができます。
インヘンスSi-8220 | 平均粒子径/67μm(比重/3.2) |
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インヘンスSi-8500 | 平均粒子径/25μm(比重/3.2) |